膀胱結石
膀胱結石は主に男の子で多い疾患ですが、女の子でもまれに見られます。要因はいろいろあるのですが、基本的には太り気味の子、フード以外のおやつを食べている子などで多い疾患です。
石が常に膀胱の壁を削りますので、血尿が出たり(肉眼ではわからないことも多いです)、排尿の痛みから頻尿になったりという症状から、ひどい場合は急性の腎不全になって命にかかわる場合もあります。
上の写真は膀胱結石になったワンちゃんのレントゲン写真で、膀胱いっぱいに巨大な白い(レントゲン上ですが)石があるのが見てとれます。
この子は別の病気でレントゲンをとり、偶然発見したものですが、後に腎不全になり手術をすることになりました。
右の写真は手術で摘出した膀胱結石で、直径3cmくらいあります。
こんなものがおなかの中にあると考えると、創造するだけでも痛いですが、ワンちゃんやネコさんは痛みに我慢強いのでなかなか症状を訴えません。
逆に症状が出るころにはかなり進行しているということになりますので、尿の色や回数に異常を感じたら、早め早めで病院での治療を受けられるべきかと思います。