歯石除去
水とドライフードしか食べない子はあまり歯石がつかないのですが、ジャーキーや半生タイプのフード、缶詰、おやつなどを食べている子は結構歯石がついてきます。
この歯石は単なる口臭や歯の汚れだけでなく、歯肉炎や歯根膿瘍などを起こし、これによってあごの骨が解けてきたり、痛みで食事が取れなくなったりという問題も起こします。
また最近の研究では心不全の悪化にも歯石(あるいはこれによる歯肉炎)が関与しているとのことで、こうなると単なる口の問題だけでなく、寿命にかかわってきます。
歯石除去は全身麻酔が必要ですので、しょっちゅうやるべきではなく、理想は一度やったら、歯石がつきにくい食生活を心がけ、一生に一回か二回の処置ですむようにしてあげられれば理想です。
上の写真は歯石除去前、右は歯石除去後の写真です。
一目瞭然ですね。
人間も歯肉炎や口内炎をずっと患っての生活というのは苦痛を伴うもの、ワンちゃんやネコさんは人間より我慢強いだけで、本当は同じくらいいたいはずです。
麻酔は怖いからとただ敬遠するのではなく、歯石を放置する危険性と比較してあげる必要があります。