チェリーアイ
正式には第三眼瞼腺突出という病名で、俗称チェリーアイ(おそらくサクランボのようなものが眼頭に飛び出してくるから)。
昔はこの突出した腺組織を切除するという手術も多かったそうですが、この第三眼瞼腺は涙を製造するという大切な役割を持ち、切除してしまうと、将来ドライアイ(涙の先生量低下)になる危険性があると言われています。
ですから、手術はこれを切除するのではなく、瞬膜(第三眼瞼:眼の内側にある、ときどきちらっと見える膜)にこの腺組織が収まるだけの小さなポケットを作り、そこに埋没させて、髪の毛ほどの細い糸で縫合するという、ちょっとめんどくさい手術を行います。
しかし手間はかかりますが、涙の量も維持でき、右の写真のように、かわいく、きれいなお目目がぱっちりと維持できますので、わたしはこちらの手術を好んで行っています。
料理と一緒で、手間は愛情!とまでは言わないですが、少しでも良い術後を願うのは、どこの獣医師も同じだと思います。